プラパズルシリーズ

これらのパズルは、(株)テンヨーから「プラパズル」の商品名で発売されていました。コマの形やコマの数やケースへの詰め方の総組み合わせ数などから由来して、プラパズルNo.なんとか、という名称が付けられていました。machanがこれらのパズルを買い集めたのは1978年頃、当時小学5年生とか6年生です。

プラパズルNo.5

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5つの正方形を組み合わせて出来る全12通りのコマ(ペントミノ)を、6×10の大きさのケースに入れます。(5つの正方形、というのがNo.5の由来だと思います)。ケースへの収め方は、左右上下反転/回転による重複分を除くと、2339通りになるそうです。
ルービックキューブが現れるまではこれが僕のパズル遊びのメインでした。このNo.5はかなりの組み合わせを手書きでノートにメモしてて、確か組み替えパターンを除いて200通りは越えてた気がします。製品には「30の問題」というのが同梱されていて、非常に頭の運動になりました。全部解いたのですが、その紙はどこかに行ってしまいました。ケースに詰めるのではなく色々な形を作る問題が多かったですが、一番印象深かった問題は「全てのコマがそのいずれかの辺をケースの縁に接触する様にして収納する」というもので、出来た時は凄く嬉しかったです。

プラパズルNo.6

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正三角形6つを組み合わせて出来る全12通りのコマを、長方形に近い状態にしたケースに収めます。(6つの正三角形、というのがNo.6の由来だと思います)。ケースへの収め方は2000通り以上と書かれていますが、正確な数字は書いてませんでした。こちらを参照すると、4968通りが全解の様です。
このパズルも30の問題が同梱されており、これも全部解いています。(このへん、全部小学生の時にやりました)
ケースの収め方の一例

プラパズルNo.8

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プラパズルNo.5と同様、正方形5つを組み合わせて出来る全12通りのコマ(ペントミノ)を、8×8の正方形のケースに収めます。(この縦横8というのがNo.8の由来だと思います)。ちなみに正方形5つの大きさの12個のコマを8×8に詰めると4つ分の正方形があまるのですが、それが真ん中にある透明のコマです。このコマは中央に固定して残りの場所をコマで埋めます。ケースへの収め方は65通りだそうです。中央のコマを任意の場所に移動しても良い場合はもう少し組み合わせが増えます。
説明書には、ただ収めるだけの遊び方以外に、二人が互いにケースに1コマずつ置いて行き、コマの置けなくなった方が負けという、あの「テトリス」の元になったパズルゲーム「ペントミノ」の遊び方が解説されているのでした。
ケースの収め方の一例

プラパズルNo.0

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ちょっと複雑なのですが、円に60度単位でトゲを0個〜6個の間で付け足して作られる全13個のコマを、写真のようなケースに収めます。1641通りの組み合わせがあるそうです。No.0の由来は、多分、円にパーツを付け足しているという所から円を0に見立てたのでしょう。
ケースの収め方の一例

プラパズルNo.22

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正6角形5個を組み合わせて作られる全22通りのコマを、菱形のケースに収めます。全部で10000通り以上の組み合わせがあると書かれています。コマの数が22個だからNo.22という名前なのでしょう。
ケースの裏側に4問の問題が載っています。(こういう形にコマを並べられるか?という問題)。僕の手持ちのケースの裏側はシールが剥がれてしまい問題が判らなかったのですが、ページを見た方より解答を写真で頂きました。2色分割の円2つ/2色分割の正方形/ケースを上下に2色分割/ケースを正三角形に2色分割
ケースの収め方の一例

プラパズルNo.24

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正三角形7つを組み合わせて出来る全24通りのコマを、写真のような星型のケースに収めます。全部で100000通り以上の組み合わせがあるそうです。No.24の名前の由来はコマの総数からでしょう。
「いちばんむずかしい!」という歌い文句通り、僕もこれは一番作った組み合わせが少ないです。4通りの組み替えが可能な収め方を1つ作れただけでした。→これ、1980年1月に作った、というメモが付いてたのですが、98年4月3日、改めて見てみたら、2か所入れ替えられるパーツ組があって、8通りである事が判りました。8年の時を越えて新発見。
ケースの収め方の一例

プラパズルNo.600

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正方形6つを組み合わせて出来る全35通りのコマ(ヘクソミノ)を、11×19の長方形の長辺中央に1つハミ出たケースに収めます。10億通り以上の組み合わせが有るそうです。こちらでコンピューターによる全解を求めようと試みられています。No.600の名前の由来は正方形の数の6と、組み合わせが凄くたくさんという意味で00を付けたのでしょうか?
数個のコマの組み合わせが左右対称や点対称になっている組み替え可能なパターンを同時に10ヶ所くらいに作ったパターンで写真に写しています。このパターンから派生する組み替えパターン数は100通りを軽く越えます。
そのパターンの拡大写真

プラパズルNo.783

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正方形4つを組み合わせて出来る全5通りのコマ2個ずつを、5×8の長方形のケースに収めます。全部で783通りあるそうです。No.783の名前の由来はまさにこれでしょう。付録の紙によれば、電子計算機FACOM270-20で計算に20分かかったそうですが、今の計算機というかパソコンなら数秒で計算しちゃうんでしょうね。
ケースの収め方の一例

以上8製品が、machanが小学生の時に入手可能だった製品ですが、それ以前の時代には別の番号のパズルが存在した様です。

プラパズルNo.246?

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プラパズルNo.6と同じコマを、もっと細長いダイヤモンド型のケースに収納したプラパズルNo.246(だったかな)というのも存在しましたが、1999年5月9日に「たかはしあきこ」様より写真を御投稿頂きましたので紹介します。良く見たらプラパズルNo.6とはコマの形が明らかに異なりますね。5つの正三角形のコマだけではなく、6つの正三角形のコマも混じっています。

プラパズルNo.246のバリエーション

No.6-1No.6-1

鳥井建司さんよりの投稿で、No.246と同じくダイヤモンドケースバージョン。そのバージョンも少なくとも2通りある様で2種類送って下さいました。昔はこれがNo.6という番号だったらしいです。

プラパズルには何種類あった?

600説明書

同じく鳥井建司さんの投稿で、プラパズルNo.600の説明書に他のプラパズルシリーズの番号が書いてあり、知られている8種以外に、No.1、No.2、No.3、No.4、No.32、No.345というものがあったらしいという情報です。逆にここにはNo.22が存在しなかったりします。

プラパズルシリーズに無かったパズルは作れるか

とりあえず正多角形が複数組み合わさったコマ全種をケースに収めるというパターンを考えた場合、正方形3個ではコマが2種類だけになるし、正方形7個では中央に穴の開いたコマが出来てしまい、隣のコマでそこを埋められません。正三角形3個は1種、4個は3種、5個の場合は4種とコマが少ないですね。正三角形8個は……ちょっと多いね。正6角形だと……面倒臭いね。

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